PS 1000pieces 801-☆801しらぬから いえたこと みないから みせるかお 「よそにして もどきし人に いつしかと 袖のしづくを 問はるべきかな」2015.09.11 ☆802 とけばみだれて おうくろかみの あえばもつれて ひくくろかみの 「長からん 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ」2015.09.30 ☆803 ことばなくして まちくらすのと ことばたよりに まちくらすのと 「宵の間も 待つに心や なぐさむと いま来んとだに 頼めをかなむ」2015.09.30 ☆804 といたこころの ゆきつくさきは とけたこころの みるものはみな 「磯馴れ木の そなれそなれて ふす苔の まをならずとも 逢ひ見てしがな」2015.09.30 ☆805 あえぬあいだも ことばたよりに あえぬあいだも わがみたよりに 「人はいさ あかぬ夜床に とどめつる 我心こそ 我を待つらめ」2015.09.30 ☆806 さきにゆくほど のこるおもいを あとになるほど かけるおもいを 「思へただ 入りやらざりし 有明の 月より先に 出でし心を」2015.10.19 ☆807 ひとよゆえにか こひつづくのも いくよゆえにか わすれさるのも 「難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ 身をつくしてや 恋ひわたるべき」2015.10.19 ☆808 おもきそでには はなつべきもの かるきそでには とどむべきもの 「恋ひ恋ひて 逢ふうれしさを 包むべき 袖は涙に 朽ちはてにけり」 2015.10.19 ☆809 ぼくのことは もうわすれて きみをしらない ぼくをわすれて 「君やたれ ありしつらさは たれなれば 恨みけるさへ 今はくやしき」2015.11.01 ☆810 わたしのてには あなたがのこる うつつになくも ゆめにはのこる 「姿こそ 寝覚めの床に 見えずとも 契し事の うつつなりせば」2015.11.08 ☆811 いくつもときを あわせていても ひとたびきりの ときだとしても 「東屋の 浅木の柱 我ながら いつふしなれて 恋しかるらん」2015.11.08 ☆812 わたしのおもいを わかっているのは かなわぬものだと きづいているのは 「つつめども 枕は恋を 知りぬらん 涙かからぬ 夜半しなければ」2015.11.08 ☆813 「恋すれば 燃ゆる蛍も なく蝉も 我身のほかの ものとやは見る」 ☆814 ひるまはおとに まぎれてみても よるはしじまを さがしてみても 「引きかけて 涙を人に つつむまに 裏や朽ちなむ 夜半の衣は」2015.11.16 ☆815 いっそくちるまで ひたせればいいの いっそなくすまで ながせればいいの 「潮たるる 伊勢をの海人の 袖だにも ほすなるひまは ありとこそきけ」2015.11.16 ☆816 きりもみには はなつてを あばるみには はなるめを 「しばしこそ 濡るる袂も しぼりしか 涙にいまは まかせてぞみる」2015.11.16 ☆817 こころしまえず ながすなみだは こころみせたく ながすなみだの 「よしさらば 涙に朽ちね から衣 ほすも人目を 忍ぶかぎりぞ」2015.11.25 ☆818 いのちあるから ながれるものを なみだあるから ひとたるものを 「思ひわび さても生命は あるものを 憂きに堪えぬは 涙なりけり」2015.11.25 ☆819 わたしはなにも しらないけれど つきがわたしを ながめるままに 「数ならぬ 身にも心の ありがほに ひとりも月を ながめつる哉」2015.11.25 ☆820 あかるみでさえ あえるものなら くらがりでさえ みえぬものなら 「涙にや 朽ちはてなまし から衣 袖のひるまと 頼めざりせば」2015.11.25 ☆821 これがさいごと しらずにわかれ これがふしめと しらずにあそび 「枯れはつる 小笹がふしを 数ふれば すくなかりける よよの数かな」2015.12.19 ☆822 ないているのは かなしみでなく なけているのは こころしるから 「分け来つる 小笹が露の しげければ 近江路にさへ 濡るる袖かな」2015.12.19 ☆823 ひとよのあとの ながきせつなの ひとよなきまの むなしせつなの 「をきてゆく 涙のかかる 草枕 露しげしとや 人はあやめむ」2015.12.19 ☆824 わたしのこころも わたしがわからず わたしのみさえも わたしはわからず 「涙をも 忍ぶるころの 我袖に あやなく月の 宿りぬるかな」2015.12.19 ☆825 わたしのなまえが まだないころなら わたしのなまえが もしないとしたら 「忍びかね いまは我とや 名のらまし 思ひ捨つべき けしきならでは」2016.01.07 ☆826 ながしられれば はじまらぬ恋 ながしれるまで さきのすく恋 「知られても いとはれぬべき 身ならずは 名をさへ人に つつむべしやは」2016.01.07 ☆827 まだこころのうちは ちらされることなく もうことばつくれば ちらされるがはなの 「いづくより 吹きくる風の 散らしけむ たれもしのぶの 森の言の葉」2016.01.07 ☆828 ころものうらも あきらかにして こころのうらも あきらかにして 「思ひかね 夢に見ゆやと 返さずは 裏さへ袖は 濡らさざらまし」2016.01.07 ☆829 じき きえるって わかっているのに もう きえるって さとっているのに 「くりかへし くやしきものは 君にしも 思ひよりけり 賤のをだまき」2016.01.25 ☆830 この身がいやだと いうのなら こころもいやだと いうのなら 「いとはるる 身を憂しとてや 心さへ 我を離れて 君に添ふらん」2016.01.25 ☆831 いわないでいて しられぬ思いと しらせてのちに いわれぬままと 「あぢきなく いはで心を つくすかな つつむ人目も 人のためかは」016.01.25 ☆832 いろかわるほど おもたき心の いろうせるほど しずけく迄の 「くれなゐに しほれし袖も 朽ちはてぬ あらばや人に 色も見すべき」2016.01.25 ☆833 こころのうちで おえてるうちは いのちのうちで とめてるうちは 「命こそ をのがものから 憂かりけれ あればぞ人を つらしとも見る」2016.02.15 ☆834 忘れられたなら なかったことに 目にうつらねば なかったことに 「何とかや 忍ぶにはあらで ふるさとの 軒端に茂る 草の名ぞ憂き」2016.02.15 ☆835 夢想すべての かなうあした 夢想すべての さめるあした 「見し夢の 覚めぬやがての うつつにて けふと頼めし 暮を待たばや」2016.02.15 ☆836 まだわかると 思うから 辛いの まだ伝わると 思うから 「知るらめや をつる涙の 露ともに 別れの床に 消えて恋ふとは」2016.02.15 ☆837 わたしがなくした ものとはくらべて わたしがのこした なみだとくらべて 「まだ知らぬ 露をく袖を 思ひやれ かごとばかりの 床の涙に」2016.02.29 ☆838 つきさえあれば かけられるはし そらをねみれば かわってしまう 「帰りつる 名残の空を ながむれば なぐさめがたき 有明の月」2016.02.29 ☆839 つぎのよも またつぎもなんて つぎのよも またもどるなんて 「忘るなよ 世々のちぎりを 菅原や 伏見の里の 有明の空」2016.02.29 ☆840 あさはひかりに まぎれていても よるのとばりに かくれぬものを 「いかにして 夜の心を なぐさめん 昼はながめに さても暮らしつ」2016.03.18 ☆841 いつのよからか つづくおもいを いまこのよこそ あらわるものを 「これもみな さぞなむかしの 契ぞと 思ふ物から あさましきかな」2016.03.18 ☆842 ちかくにいても みないでいれば とおくにいても うかんでいれば 「よそにては なかなかさても ありにしを うたて物思ふ きのふけふかな」2016.04.08 ☆843 あわれぬままの 日々のながさと あわれたあとの 日々のおもさと 「思ひ出でて たれをか人の 尋ねまし 憂きに堪えたる 命ならずは」2016.04.08 ☆844 「待つとても かばかりこそは あらましか 思ひもかけぬ 秋の夕暮」 ☆845 あなたがなくすも わたしにのこされ ときにけされても わたしにしるされ 「ほどふれば 人は忘れて やみぬらん 契りしことを 猶頼むかな」2016.05.26 ☆846 つゆのようにわく きれぎれのおもい ついではながれる きれぎれのおもい 「竹の葉に 玉ぬく露に あらねども まだ夜をこめて をきにけるかな」2016.05.26 ☆847 みえるうちは いまだふられて みえぬうちは わすれさられて 「木の間より ひれ振る袖を よそに見て いかがはすべき 松浦佐用姫」2016.05.26 ☆848 「まぶしさす 賤男の身にも 堪えかねて 鳩吹く秋の 声たてつなり」 ☆849 花にいまだに 風ふくうちは 恋にいまだに 水さすうちは 「吹く風に 堪えぬこずえの 花よりも とどめ難きは 涙なりけり」2016.06.23 ☆850 逢うよりさきに みえてはいたの 生くるのはもう みえてはいたの 「逢ひ見むと いひわたりしは 行すえの もの思ふ事の はしにぞありける」2016.06.23 ☆851 おとにだせれば かなうはずなの おもいえがけば すでにあるもの 「恋ひわびて あはれとばかり うち歎く ことよりほかの なぐさめぞなき」2016.06.23 ☆852 みたとのあかしを のこすのみなら きたとのかたちを のこしたいなら 「立ち帰る 人をも何か 恨みまし 恋しさをだに とどめざりせば」2016.07.22 ☆853 そんなにこころは いらないものなの ただいるだけなら いらないものなの 「鶉鳴く 賤屋にをふる 玉小菅 かりにのみ来て 帰る君かな」2016.07.22 ☆854 恋しつくせば 戻りはしないの 記しつくせば 還りはしないの 「別れては 形見なりける 玉章を なぐさむばかり 書きもをかせで」2016.07.22 ☆855 かいなきところを たどってみても たねなきこころを さがしてみても 「我袖の涙や 鳰の海ならむ かりにも人を 見るめなければ」2016.07.22 ☆856 きみはねぼくの まとではなくて この思いだって きみにはなくて 「東屋の お萱の軒の しのぶ草 しのびもあえず 茂る思ひに」2016.08 ☆857 こころはどこかに うつせるものなの こころはじざいに たためるものなの 「恋をのみ 飾磨の市に 立つ民の 絶えぬ思ひに 身をや替えてむ」2016.08 ☆858 ひといなければ おいしげるもの ひとりでいれば すむはずのもの 「恋をのみ 姿の池に 水草ゐて すまでやみなむ 名こそをしけれ」2016.08 ☆859 みればわかると おもっているの みればたぶんね あきるものなの 「露深き 浅間の野らに 小萱刈る しづの袂も かくは濡れじを」2016.08 ☆860 いつでもあえる きみへの恋と あうにまかせぬ きみとの恋と 「逢ふ事は 引佐細江の みをつくし 深きしるしも なき世なりけり」2016.08.29 ☆861 あえぬあいだの ぼくのすがたを あえるあいだに ぼくのすがたは 「人伝ては さしもやはとも 思ふらむ 見せばや君に なれる姿を」2016.08.29 ☆862 見たいわたしを みたいようにみて 分けてるわたしを とれるだけ手にして 「あさましや さのみはいかに 信濃なる 木曽路の橋の かけわたるらん」2016.08.29 ☆863 ひとのことなら とってもみえるの ひとのことなら とっくにわかるの 「人のうゑと 思はばいかに もどかまし つらきも知らず 恋ふる心を」2016.08.24 ☆864 いついつまでもと おもっているのは いついつもでもと ねがっているとは 「契しも もろともにこそ 契りしか 忘れば我も 忘れましかば」2016.09.24 ☆865 こころのなかでは 逢えてもいるのに こころのなかには 君のみがいるのに 「君にのみ 下の思ひは 川島の 水の心は 浅からなくに」2016.09.24 ☆866 こころのなかでは いつでもはたちの こころのきみはね いつでもはたちの 「思ひきや 年の積るは 忘られて 恋に命の 絶えむものとは」2016.09.24 ☆867 なやむこころが あるゆえの身は くやむこころの あるゆえの身は 「歎きあまり 憂き身ぞ今は なつかしき 君ゆへものを 思ふと思へば」2016.10.22 ☆868 おもひのたけを あつめてみても ことのはの橋を あつめてみても 「水茎は これを限りと かきつめて 堰きあえぬものは 涙なりけり」2016.10.22 ☆869 「たれもよも まだ聞きそめじ うぐひすの 君にのみこそ をとし始むれ」 ☆870 「うぐひすは なべて都に なれぬらん 古巣に音をば 我のみぞなく」 ☆871 はなれていても いつかあえるの わかれていても ここであえるの 「見せばやな 露のゆかりの 玉かづら 心にかけて 忍ぶけしきを」2016.10.22 ☆872 はごろもおいて のこすこころは かをりをおいて のこすこころは 「逢坂の 名は忘れにし 中なれど 堰きやられぬは 涙なりけり」2016.10.22 ☆873 まっているのは ひかりではなく まっているのは かをりではなく 「月待つと 人にはいひて ながむれば なぐさめ難き 夕暮の空」2016.10.22 ☆874 きざまれるのは いまだけでなく のこされるのは ここだけでなく 「蘆の屋の かりそめぶしは 津の国の ながらへゆけど 忘れざりけり」2016.10.22 ☆875 ぼくがきみを みたときにはね ぼくがきみを えたときにはね 「知らざりき 雲居のよそに 見し月の かげを袂に 宿すべきとは」2016.12.22 ☆876 うきよの恋が つづくものなら とこよの夢が さめるものなら 「逢ふと見し その夜の夢の 覚めであれな 長きねぶりは 憂かるべけれど」2016.12.22 ☆877 「秋風の 憂き人よりも つらきかな 恋せよとては 吹かざらめども」 ☆878 すがたに依り こころを変えて ぼくはきのうの ぼくとわかれて 「心さへ 我にもあらず なりにけり 恋は姿の 変わるのみかは」2016.12.22 ☆879 みえぬから まてるもの きけぬから もてるもの 「待ちかねて さ夜も吹飯の 浦風に 頼めぬ波の をとのみぞする」2017.01.05 ☆880 ひとよひとよに おりがかさなり ひとよひとよに なれがかさなり 「一夜とて 夜離れし床の さむしろに やげても塵の 積りぬるかな」2017.01.05 ☆881 こころはかわると わかってしまえば いのちのかぎりを おぼえてしまえば 「ながえらへて 変る心を 見るよりは 逢ふに命を 替えてましかば」2017.01.05 ☆882 わからないから こいしたがうの かなわないから こころかけるの 「逢ふことの ありし所し 変らずは 心をだにも やらましものを」2017.01.05 ☆883 もういないのに こころのこるの まだみえるのに こころはないの 「移香に 何しみにけん さ夜衣 忘れぬつまと なりける物を」2017.01.19 ☆884 あなたもきっと みているはずの あなたもそっと ひめてるはずの 「忘れぬや しのぶやいかに 逢はぬまの 形見と聞きし ありあけの空」2017.01.19 ☆885 どうしてあなたは まだいつづけるの そうしてあなたは おもいつづけるの 「思ひかね 猶恋路にぞ かへりぬる 恨みはすえも とをらざりけり」2017.01.19 ☆886 なみだかわいて のこされるいろ こころかわいて ひらかれるいろ 「見せばやな 雄島の海人の 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず」2017.1.19 ☆887 ぼくはねきみを 思っているから ぼくがねきみを 閉じこめるのは 「山城の 美豆野の里に 妹をおきて いくたび淀に 舟呼ばふらん」2017.03.31 ☆888 みぬまに君は 色あせるから こめれば君は 色たえぬから 「人知れず むすびそめてし 若草の 花の盛りも 過ぎやしぬらん」2017.03.31 ☆889 はなれていれば おもいやれるの そばにいるより おもいつのるの 「いかなれば 流れは絶えぬ 中川に 逢う瀬の数の すくなかるらん」2017.03.31 ☆890 あえぬままでも つむがねば絶え あわぬままでも おもわねば絶え 「すみなれし 佐野の中川 瀬だえして 流れ変るは 涙なりけれ」2017.03.31 ☆891 離れるからこそ 恋しとおもわれ 今さらゆえにぞ 憎しとおもわれ 「いまさらに 恋しといふも 頼まれず これも心の 変ると思へば」2017.05.13 ☆892 はじめはきっと たのしかったの いまよりきっと たのしかったの 「恋そめし 心の色の 何なれば 思ひ返すに かへらざるらん」2017.05.13 ☆893 かさかさしてた あのころよりも うつうつしてた かのひとよりも 「伊勢島や 一志の浦の 海人だにも かづかぬ袖は 濡るるものかは」2017.05.13 ☆894 あなたとともに きくおとよりも あなたにみられ きくおとよりも 「思ひきや 憂かりし夜半の 鳥の音を 待つことにして 明かすべしとは」2017.05.13 ☆895 つかの間ならば 逢いたくないの こころ獲るから 逢いたくないの 「から衣 かへしては寝じ 夏の夜は 夢にもあかで 人別れけり」2017.06.02 ☆896 しらないうちは 何処にいたのか つらいという今 何処にいるのか 「身の憂さを 思ひしらでや やみなまし 逢ひ見ぬ先の つらさなりせば」2016.06.02 ☆897 次はともにと 前にもいってた 今はともにと 前にもいってた 「逢ふことは 身を変へてとも 待つべきを 世々を隔てん ほどぞかなしき」2017.06.02 ☆898 夢であえるから あなたはいらない 夢でなければ あなたはいらない 「思ひ寝の 夢になぐさむ 恋なれば 逢はねど暮れの 空ぞ待たるる」2017.06.02 ☆899 もうすでに 彼のひとはなく もうすでに 夢でもみえずに 「恋わびて うちぬる宵の 夢にだに 逢ふとは人の 見えばこそあらめ」2017.07.20 ☆900 ぼくはきみとは あえないけれど ぼくのかわりに みててねきみを 「わびつつは なれだに君に 床なれよ かはさぬ夜半の 枕なりとも」2017.07.20 ジャンル別一覧
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